私が成人式に参加した年である2012年のことです。その年の1月の松の内に、私はカメラスタジオ(以下、スタジオ)に訪れました。すると、スタジオの店員から「A様(私の名前)はスキンヘッドにしてはいかかでしょうか?」と開口一番提案されました。私はいきなりの提案に目を丸くして驚きましたが、瞬時に「スキンヘッドならヘアメイクする手間が掛からなくて楽なんだろうな」と悟り、当時の気持ちとしては渋々でしたがスキンヘッドにしました。衣装も紋付き袴を提案されましたが、これも「体が大きい人にはこれが向いているでしょう」というスタジオの都合からでした。私は「衣装が傷んだり汚れたりしたらどうしよう」と心配しましたが、断り切れず紋付き袴を着ました。
当時のスタジオの担当者は20代前半の若い女性でしたが、技量が乏しいなりに知恵を振り絞っているのだなと可愛く思いました。無事に成人式写真は撮影成功しましたが、これ以来私は普段スキンヘッドで過ごしています。何を隠そう、この当時の担当者の女性の影響です。